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デザイン・Web・教育などをテーマに書きつづっていく、角南北斗のブログです。

クソリプと授業

Twitterをやっていると、話題のツイートに様々なクソリプが連なる、という状況には頻繁に遭遇するが、クソリプのなかでも「元ツイートの文意が読み取れていないようなリプライ」が最近多くなったなぁと感じる。ネタ感の強いツイートに対し誤読したふりをして楽しむリプライではなく、いたってマジメな文章を真剣に誤読しているリプライ。いやいや元ツイートはそんなこと言ってないやろ、とモニタの前で思わずつっこんでしまうリプライ。

これには、インターネットもTwitterもどんどん大衆化した結果、日本語を読む力が十分でない人が思いつきを即座に書き込んでしまう状況があるのだと思う。タイムラインを見ているだけなら「困ったものだねぇ」と思うぐらいで済むのだが、大学の授業を担当していて、学生に投げた質問に対する回答がこういう「質問の意味が読み取れていないような文章」だったりすると、なかなか心穏やかでいられない。教科書はちゃんと読めているんだろうか、教師の話の展開を理解しながら追えているんだろうか、と心配になる。単純に「寝てた」とか「よく聞いてなかった」ならまだよいのだが(よくはないけど)。

少し専門的なことを学ぼうと思うと、日本語を読む力はけっこう重要になってくる(テキストや講義が日本語の場合)。言葉の定義に対して曖昧な態度を取っていたり、文構造や文章構造に注意を払わず雰囲気で読んでいたり、話全体の方向性や話し手の姿勢に無頓着だったりすると、きちんと文意が取れなくなり、誤った理解をしてしまう。わりと致命的だ。

このことは、自分の授業でもよく言及するし、具体的な文章を例に読み書きの方法を解説したりもする。しかし僕の担当は、言葉の授業ではなく個々の専門の授業なので、言葉のトレーニングばかりやるわけにもいかない。

そのうえ、学生自身に「自分がいかに読めていないか」を自覚させるのは難しい。自分ではなんとなく読めていると思っているケースが多いし、できないことを具体的に指摘されるのは誰だってショックで楽しくない。モチベーションが下がってしまい、ますます真剣に読まなくなる恐れもある。

日本語を読む力って、僕の担当以外の多くの授業でも必要とされるものだから、きっとどの先生も相応に困っていると思う。大学の共通必修科目に設定するなどして、学生をみっちりトレーニングしてほしい。もっと言えば、高校の段階でしっかりやってほしい。本当に無駄にならない基礎学力だから。