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集客を考えることは人間を考えること - 「Webridge Meeting SP16 Webサイトへの集客力アップ術」に参加して

「Webridge Meeting SP16 Webサイトへの集客力アップ術」に参加しに、香川は高松に行ってきました。行ってきました、というか、まだ高松にいてホテルでこれ書いてるわけですけれども。

イベントの構成としては、まずはKDDIウェブコミュニケーションズの高畑さんから、新規顧客獲得に関する施策と既存顧客への施策の違いについて、その考え方の解説。次は、ブログ「ホームページを作る人のネタ帳」のYamada_ntさんから、人を呼び込むブログの書き方について、ご自身の方法を紹介しながらのお話。最後にWEBライダーの松尾さんから、人の心に響くコンテンツの演出の仕方についてのお話、という感じでした。

それぞれの話は単体としても十分に面白いのですが、3つセットで聞くと相互に補完するところが強く感じられて、イベントデザインとしても質が高いなと思いましたね。人を集めるためには、単なるテクノロジーの仕掛けだけでなく「人間にとって価値あるコンテンツ」が必要で、それを考えるというのは、端的に言えば「人間のことを考えること」だというのが、3人の話に通底することなのかなと思いました。

言葉にすれば当たり前のように感じますが、それをやるのは簡単ではないし、時間もかかります。もちろん大前提として、クライアント、ユーザー、クライアントの業界、そして商材のことを知らなければ何も考えられないわけで、単に短いスパンでサイトを次々と作っていくだけのプロジェクト観では実行できません。だから、こういうテーマに取り組むことを制作側の方針として据えるのであれば、仕事全般のありかたから再設計しないといけないわけですよね。

制作会社として、あるいは制作者として、みんながみんなその方向を向いて仕事をしなければいけない、というわけではないでしょう。狭い意味でのサイト制作、作ること、手を動かすことに注力したいという人たちもたくさんいるはず。ただ、そちらの道は(何度もブログでは書いていますが)自動化・機械化との競争という側面がいっそう強まるはず。生き残るための隙間を見つけられるか、なんでしょうね。

もちろん、人間を考えることの方が簡単、ということでもないのですが、人間を考えることはすべてに通じることだから、いろんなことに応用が利くし、また、いろんなことをそこにつなげられるのだと思います。そう考えれば、自分も含め多くの人に逆転のチャンスがある方向性ではないかとも思うわけです。

だからさ、こういう話、聞いて頷くばかりじゃなくて、自分でもちゃんとやってみて、成功なり失敗なり語れるように早くなれよ!言われたような気がするので、心してやっていこうと思います。登壇者をはじめイベント関係者のみなさん、どうもありがとうございました。