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習ってない漢字は、ひらがなで。

とある小学生向けのe-Learningサイトに会員登録したら、登録内容の確認画面で以下のようなボタンが現れた。


それぞれ「しゅう正」と「とうろく」と書かれた2つのボタン

インターフェース自体はよくあるパターンで「入力画面に戻って内容を変更する」か「登録実行」かの選択なんだけど、左側のボタンの「しゅう正」っていうラベルに目が留まった。

小学生5年生(というのが僕の登録設定)にとって「修正」の「修」は未習の漢字だから「しゅう」とひらがなで書いた、ということなのだろう。こういう(いかにも学校的な)中途半端にひらがなを混ぜた表記の方が、漢字で書いてルビを振るのより分かりやすいのかぁ・・でもそれより「やりなおす」とか他の単語の方がいいんじゃないかな・・などと考える。

僕も小学生のころ、自分の名前であっても、習っていない漢字はひらがなで書くよう言われた。名の「北斗」の「斗」はシンプルな漢字で書きやすいのだけど、小学校では習わない漢字らしい。一方で「北」と、姓の「角南」は、どの漢字も小学二年生で習うらしい。ということは「角南北と」って書いてたわけだ。これはダサいと今の自分は思うし、母も「なんでそんな変な書かせ方をするのか」と言っていたことを覚えている。

ついでに記憶を辿れば「す南北と」と書いてた時期も確かあった。「角」という漢字が未習だったのだろうけど、そもそも「すなみ」の音はどの漢字にどう割り当てられるべきなのか不明だ。「角」は「す」なのか「すな」なのか。その判断を下したのは僕なのか、それとも担任の先生なのか。

近所に「百舌鳥」って書いて「もず」と読む地名があるんだけど、これも中途半端にひらがなを混ぜるのは難しそうな言葉だ。でも小学校のころはたぶん疑問にも思わなかったなぁ。

そういうことに早くから難癖をつける子どもだったら、国語学や日本語学のちゃんとした研究者になっていたのかもしれません。