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使わなくなる理由

先日、友人宅にお邪魔した際に「パソコンの調子が悪いからちょっと見てほしい」と言われ、PCを立ち上げてびっくり。起動後数分間はセキュリティチェックだのなんだののソフトが激しく動いていて、ウィンドウを開くなどの通常操作がまともに行えません。しばらく待ってIEを立ち上げると、反応してるんだかわからない起動の遅さ。回線は光とのことなのですが、スタートページを完全に表示するのに分単位で時間がかかります。文字入力も目に見えて遅延がある状態で、思わず「うわー、これだと使う気なくなるね」と言ってしまいました。日頃Macを使っているので、Windowsのトラブルシューティングには弱い僕。Vsitaに512MBのメモリというハードのスペックが悪いのか、セキュリティソフトがうまく動いていないのか、原因がもうひとつ分からず、有効な手を打てずに終わりました。ふがいない。iPhone 3GSが出て、従来機からの大幅なスピードアップによる快適さを評価する声が多いですが、そういうことはモバイル機に関わらず基本だなと改めて実感。起動が遅い、動きがモタモタ、反応が鈍い、すぐ落ちる・・・そんなことでは、どんなに立派な機能であっても評価されるはずはないわけで。ハードウェアのスペックは10年前と比べるべくもなく向上しているのに、OSもアプリケーションも機能肥大を起こしていて、操作の快適さはむしろ悪化していることすらあります。コンピューターおたくは、自分でチューニングしたり、機能拡張を付けたり外したりできますが、良くも悪くも与えられたものに手を加えないビギナーにとっては、操作感の悪さは致命的な「使わない」要因になります。そういうところ、マイクロソフトやアップルは何とかできないのかなぁ。Windows 7?OSX 10.6?コンピューターが超えなければならない壁が、改めて見えた気がします。