楽しく難しいプロジェクトマネジメント&発表告知
- 2010年03月15日
看護や介護に携わる人たちのための日本語学習ツールである「日本語でケアナビ」の開発過程を記したブログ「こちら『日本語でケアナビ』開発室」を取り上げてくれているブログを見つけました。
「初めてのプロジェクトリーダー」に考える|ゆに・通信:So-netブログ
いやぁ「しみじみと励まされます」なんて嬉しいですよね。開発メンバーの一員として励みになります。
僕が普段やってる仕事は、クライアントが日本語教育機関で、そこの日本語教師とタッグを組んでサイトを作るというパターンが多いです。比較的小規模なサイトだと、一人の日本語教師と僕のやりとりで全てが進むこともありますが、ケアナビのように、複数の日本語教師、教育機関の事務サイド、外部のシステム開発者、翻訳グループなど多くの人が絡むケースもあります。リーダーがどのようにプロジェクトを仕立てていくかで、シアワセとフシアワセのバランスが決まってくると感じます。
プロジェクトマネジメントって、もちろんプロジェクトの成功を目指して行われるものですが、その「成功」って何だろう?って考えると、内外における事業価値の部分だけでなく、それに関わる人たちのシアワセという要素も大いに関係があります。つまり人が重要なんですよね。人が強く関わることに対して「この分野の知見は関係ない」とかないんですよ。だって人が生み出すものについての学びですからね。だから「ソフトウェア開発の話は日本語教育に関係ない」とかないわけで。僕はそう思って毎日過ごしてますし、実際ケアナビの開発メンバーも、個々にそういう視野の広さを備えていたような気がします。
ただ、プロジェクトマネジメントから学べることはたくさんあって、その情報を欲してる人はそれなりにいると思うのですが、ブログを書いてみて感じたのはアウトプットの難しさ。伝えたいことをうまく伝えることができない、それがブログの更新が滞っている原因の1つだったりします。1つ、というのは、サイトが公開されるなどプロジェクトに(パッと見の)区切りがつくと、予算や人材が確保しにくくなっちゃうので、その後の情報発信が極端に難しくなるという要素も大きいということです。かといってプロジェクトの進行と並行してやる余裕はないですしね・・。
ITの世界ではプロジェクトマネジメントの専門家がたくさんいますが、日本語教育という視点から、僕なりに何かまとまったアウトプットができたらなぁと思いつつ過ごしています。
・・・ということで(何がだ)3月27日にJLEM@東京農工大で発表します(プログラムPDF)。副題が「予算0から始めるe-Learning」ということで、プロジェクトマネジメントの基礎の基礎みたいな話をする予定です。ポスター発表なので参加者の方と自由にお話できる時間も取れるはず、ということで、近郊にお住まいな人もそうでない人もぜひどうぞ。まだポスターにまったく手を付けてない僕ですが、それなりに有益なお話をさせていただきます(汗)。