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ブログがつなぐもの

上田信行「プレイフル・シンキング」を読みました。

ひとことで言うと、プレイフルな(物事に対してドキドキ・ワクワクしている)思考法を身に付ければ仕事も楽しくなるよ、という内容です。この本の冒頭に、何か新しい仕事を打診されたときに「Can I do it ?」と考えるか「How can I do it ?」と考えるか、という問いがあります。後者の考え方がプレイフル・シンキングにあたり、前者を考えるタイプの人も、思考法を身に付ければプレイフルに振る舞えるようになるよ、というヒントを教えてくれるのがこの本。その分類だと、僕はわりとプレイフル・シンキングができるタイプなのかも、と自分では思うので、この本のメインターゲットからは外れるかもしれません。でも、Webのプロジェクトとか授業やワークショップを設計する仕事上、いかにみんなをプレイフルな状態に持っていくかは常に考えているので、そうだよねーと深く頷きながら読みました。

この本を読むことになったのは、僕のTwitterのフォロアーの方が「@shokuto とこの本は何となくつながってそう」的なツイートをしてくれたのがきっかけ。で、読んでみたらまさにその通りで、出てくる専門用語とか手法が、大学生のころから今に至るまでの僕の関心領域とすごく重なってるんですよね。知ってる知ってる、そうそうーって感じで読みました。大学のころに経験した日本語教育実習は、まさに僕をプレイフルにしてくれる場だったので、例えば大学時代の友人がこの本をすすめてくれるんだったらわかります。でも今回ツイートしてくださった方は、この1〜2年で知り合った方で、知り合ったと言っても直接お会いしたことも、すごく深い話をたくさんしたわけでもない、いわばTwitter仲間。そんな方が、こんな「超僕っぽい本」から僕を連想してくれたなんて!嬉しさ以上に驚きが大きいです。

いつか直接お聞きしたいなぁとは思ってるんですが、推測するに、僕の普段のツイートやブログの記事に、僕の関心領域を感じられる要素がいろいろあるんでしょうね。それしか考えられないんで、ここではそう結論づけますけど、それなら今までブログ書いてきてよかったなぁと。

FacebookやTwitterなどを使うようになって、ちょっとしたことを気軽にアウトプットする場は格段に増えました。その影響か、ブログをしっかりと書くエネルギーが最近失われがちだったんですよね。でも「ラーメンなう」とか書いているだけでは、自分の関心領域や核になるものを人に伝えることはできません。もちろん基本的には、ブログは自分の書きたいことを楽しく書けばいいと思います。でも読み手の立場から考えると、書き手の関心や考え方が出ている文章の方が読んでいて面白いし、それがわかれば、その人に何かを教えたり人を紹介したりできるし、そうしないまでも、その人と少し深い話をする材料が得られるわけです。それって楽しいことだと思うんですよね。僕はフリーランスという立場で仕事をしている関係上、自分が声をかけられたり、あるいは自分が声をかけて、いっしょに何かをしたい意識が強いから、なおさらそう思うのかもしれないけども。

これからも、ひとつずつブログを書いていこう、そして人の言葉に耳を傾けていこう、そう改めって思った体験でした。どうもありがとう。