NHK、どうしてこうなった。
- 2010年02月15日
事務所にテレビがないので女子モーグルの生中継は見られなかったのですが、その時のTwitterのタイムラインを見ていて印象的だったのが、民放のCMのタイミングを非難する声の多さでした。単純に回数だけでなく、他の(日本以外の)選手の競技をCMで見せなかったことが反感を買っていたようです。不機嫌な視聴者に無理矢理CMを見せたって、広告効果は微妙なんじゃないかと思うのですが、放送局としてはCM枠を確保すれば広告主の機嫌は取れるから良い、みたいな考えなんでしょうかね。
一方NHKはというと、こちらも番組作りの方向性がよくわからない。五輪報道番組は、ベッキーに手紙を読ませて感動を演出するところとか、ほとんど出番がなく必要性が疑問の鈴木菜穂子アナとか、中途半端に民放的なミーハー感を出す狙いがよくわかりません。昔のように、落ち着いてしっかり編集した番組構成でいいのに。
また朝のニュースに、いのっち+有働アナを起用する狙いも(まぁ番組始まってませんけど)謎。朝のニュース番組に「忙しい時間にながら見で情報を得る」役割を期待してる人も多いと思うので、民放のバラエティ的な番組を、普通のニュースの時間を切り上げてまでやろうとする意図がよくわからないんですよね。そういうのやるとしても9時以降で十分じゃないかと。
NHKは広告主の顔色なんて気にしなくて良いのだから、民放とは違うものを淡々とやればいいと思うんですよね。マジメだって言われたっていいじゃない。マジメな番組は質の高いものを作れるのだし、Twitterのタイムライン見ても、ちゃんと評価してる人はたくさんいる感じがします。若い人が見ないとか言っても、元々そうなんだし、生のテレビ番組から編集後のYouTubeに移ってきてる状態だから、NHKが一人何とかすべきというのでもないですし。
生番組をだらだら見るというスタイルは、もう過去のものになりつつあるような気がします。CMはレコーダーでカットされ、要所をまとめたYouTubeで見る文化も定着してきているわけで、NHKは番組のパッケージとしての完成度で勝負する道で良い気がします。
NHKはいったいどこへ行こうとしてるんでしょうね。