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MTインストール講座に物申す

情報教育系のセミナーで、Movable Typeをインストールする実践講座の案内が来てました。「自前でウェブログ・サーバを立ち上げる際に参考になる学習会を提供することを目的とします」だそうで。あえて厳しい言い方をさせていただきますけど、教師に対して「MTインストール入門」をわざわざやることに何の意味があるのか?と思うのです。

そもそも「レンタルサーバーを借りて自前でMTを立ち上げる」局面って、どいう場合なのか。普通の無料ブログサービスでは使い勝手が力不足だと感じたとき?機能が足りないとき?それにMTって、単に立ち上げて標準テンプレートで運用してたのでは意味ないですよね。テンプレートに手を入れる。プラグインを入れる。だんだん高度なカスタマイズが必要になってくるわけで、そのためにはタグを覚えたり、ブログをチェックしたり、技術本を読んだりする必要があります。このことを知って「じゃあ無料ブログでいいよ」という人はMTの道には進まない方がいい。

こんなふうに、MTのインストールに取り組む人は、既に一定のレベルのリテラシーがあり、さらにそれを高めていく志向を持った人です。そういう人は、MTの入門書籍を読めるんじゃないでしょうか。MTはレベルごとに日本語の情報が豊富ですしね。だからワークショップ形式で手取り足取り教えるべき対象と内容なのかと思うわけです。

「ブログ=日記、と思い込んでいるあなたへ」でも書きましたけど、教師が注目すべきは「無料ブログかMTか」ではなくて「ブログで公開すべきコンテンツは何か」ではないでしょうか。情報教育に関わってる人は技術への興味も強い人が多いようですけど、そのノリだけでは他の教師はついてこれない。何を使うかより、何をしたいか。もっとそこにフォーカスした企画が増えてほしいんですけどね。