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伝わる言葉を操るために - 書評:「ビジネスマンの国語力」が身につく本

Twitterで誰かさんが紹介していた「『ビジネスマンの国語力』が身につく本」 を読みました。作者は福嶋隆史(@FukushimaKokugo)さん。この本はいいです。超オススメ。

相手に伝わる言葉の使い方=国語力の中核をなしているのは論理的思考力で、この能力を高めるためには、抽象化&具体化・対比関係・因果関係の3つの表現の型を身につけることが大切・・というのがこの本で語られていることです。シンプルでわかりやすい説明なのでスイスイ読め、実践してみようと思わせる「良い意味での内容の薄さ」が特徴。単なるハウツー本とは違い、本質的なところをきちんと押さえているので説得力があります。

どんな人にもオススメなのですが、特にプレゼンテーションがうまくなりたいと思ってる人、読んだほうがいいと思いますよ。スライドに書く言葉や口頭での説明は、短く的確な表現をしないと伝わりません。そういう言葉の運用力をつけるのにも最適じゃないでしょうか。また、僕は関西アンカンファレンス #2 のプレゼンでも、各スライドのつながりがスムーズか(話が飛躍するなどのわかりにくさはないか)を検証することが大切だと言いましたが、本書はこの考えをうまく言葉にして説明してくれてるなぁと感じました。今後は「この本も読んでね」って言えばいいかも。

受信より発信を重視せよ、型ははまるものではなく使うもの、コミュニケーションには相手がいる、などなど、他にも頷くことが多いこの本。僕もこういう本を書いてみたいなぁ。先を越されてちょっと悔しいです。