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金沢大学で教材とか教師について話してきました

先週末は金沢大学にお邪魔して「主体性と向き合う教材のデザイン ー 反転教室の実現に向けた教育方法の過去・現在・未来 ー」というセッションをしてきました。


今回はスライドは公開しないことにしていますが(べつに公開しちゃダメなものではないんですけど、参加者へのインセンティブということも考えて)、セッション中に話題にしたリソースのリストは公開しておきます。

大まかな流れとしては、ITによって教材(教育環境)がどう変化したかを僕なりに整理し、それをふまえたうえで、教師の役割は何であるかを改めて考えてもらおう、という感じでした。決まった結論などがあるわけではないので、参加者がそれぞれ自分の文脈で考え続けてもらいたいなぁというのが僕の意図です。

サブタイトルに「反転教室」というキーワードが出ているように、最近何かと話題のMOOCsにもセッションでは触れました。といっても、MOOCsのアレコレを考えるという話ではなくて、動画を使った学習なら「schoo」とか「ドットインストール」とかあるよね、まずはこういうのも押さえておかないと、みたいな紹介をしました。いずれもWeb制作者の間では相当に有名なサービスですが、教育関係者の間ではあまり知られていないようです。自分の業界の常識や観念にとらわれず、別の業界からも知見を得ていけば、意外に解決への近道が見つかったりするんじゃないかと思って紹介しました。ゲームデザインの話をわざわざしたのも、同じ理由からです。

知識や実務経験を考えると、その道を専門に取り組んでいる人に僕はかないません。そのかわり、分野横断的な視点というか、他の業界から似たようなことを見つけてきたり、違いから何かを思いついたりすることは、それなりに得意です。これは自分で元々そう思っていたわけではありません。分野を問わず面白そうなことに首をつっこんでいるうちに「みんな思ったより自分の業界の範囲だけで考えようとするんだなぁ」と感じて、じゃあみんなの逆をやろうと思い、実際やってきただけです。今やそうすることでしかサバイバルできない感じになってますが(笑)。

セッションで話したことは、今後このブログでも形を変えて書いていきます。まぁ話の半分以上は、すでに散々書いてきたことだったりしますけども。なので、ブログを読んでもらえれば「あいつの言い出しそうなことは大体わかるわー」になると思いますが、もし「別な形でまとめて話が聞きたい」とか「ちょっとディスカッションしたいことがある」という方は、今回のように何かの研究会とかに合わせて呼んでいただけると嬉しいです。何より僕自身が、いろんな人の話を聞きたいと思ってますので。