日本語でケアナビ 書籍版発売
この数年関わっている「日本語でケアナビ」プロジェクトの書籍が発売されました。「外国人のための看護・介護用語集—日本語でケアナビ 英語版」という本です。このプロジェクトの最初の成果物はサイト「日本語でケアナビ」です。最近テレビでもよく報道されている、外国人介護福祉士を目指す人たちをターゲットにした、日本語学習サイトと言ったらいいでしょうか。わかりやすいところでは辞書機能があるんですが、タグによる言葉の絞り込みなど意欲的な部分もあります。言葉のセレクトや例文等もよく考えられていて、目立たないけど結構なクオリティなんですよ。今回発売される書籍版は、持ち運びに便利なポケットサイズ。イラストも随所に書き下ろされていて、パラパラとめくっていくだけでも楽しいものになっています。看護とか関係ねぇ!とか思っている方も、ぜひ手に取ってみてください。
こう書くと、今回の書籍も僕がすごく関わっているような感じがするかと思いますが、実はこの春に大幅刷新されるサイトの開発に追われて、ほとんど書籍には関われていません。表紙とかタイトルにちょっと意見したくらいかな。ただ、実際に手を動かしてはいないんですけど、サイトもあり書籍もありという大きなプロジェクトをどうプロデュースしていくか、その難しさは日々感じています。サイトと本はどう違うのか。焼き直しではいけない。本というメディアならではの良さを生かしたものにしなければ。そう口で言うのは簡単ですが、やるのは難しい。実際、この本でもできなかったことや上手く行かなかったことはたくさんあります。
ただ、本というのはサイトよりもリーチが広いというか、Web経由ではアクセスできない人たちに思いを届けることができるんですよね。関係者の反応も結構違います。ネットはわからんけど本は読める、ということなんです。本作りのノウハウはあまりない僕ですが、やっぱり本を出すことの意義は大きいな、やってみたいなと強く思いました。