フォルトゥナの坂本さんの新刊「ウェブ配色 決める! チカラ - 問題を解決する色彩とコミュニケーション」を読みましたので（やっと）簡単にレビューを・・・と思ったのですが、内容については坂本さん自身のブログ記事「新刊の読みどころをまとめられなかったよ | フォルトゥナ ブログ」を読まれるのが何より伝わるかと思います。あと、いろんな人がレビューを書いているようなので、Google先生で検索してもらうのもよいかと。

これで本記事を終わってもいいのですが、蛇足的に感想を書いておくと、特に構成がいいなぁと感じました。帯に「配色に関する問題の大半はコミュニケーションにある！」とあるように、実際の制作でクライアントとのやり取りする中で出てくる疑問や要望などが、項目見出しとしてまとめられています。推測ですけど、これ、かなり大変だったと思うんですよね。逆引的なアプローチの本は技術書でもよくありますが、通して読むと項目間で内容が重複していて冗長さを感じたり、あまりにTips的になってしまって本質的な理解がしにくかったり、といったことが起こりやすい。僕は必要な部分だけつまみ食いして読むのが好きじゃないので、この本も頭から読んでいったのですが、そういう問題を感じませんでした。各項目とも見開き２つ分で図版も多いので、いくつか読んでみて気に入ったら頭から改めて、というのにも向いていると思います。

色を決める指針だけでも制作側からきちんと提示できれば、日々の制作はずいぶん違ってくるはず。僕も次の案件から早速活用させてもらいます。ありがとう、坂本さん。