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授業準備に励む日々

今年度は大学での担当授業の内容がガラッと変わったこともあって、毎週の授業準備に追われる感じの日々が続いている。ちなみに前期は「Illustrator&Photoshop」と「情報サービス論」で、後期は「Flash」と「Excel」の予定。

Web制作の仕事をしているので、Adobe系とかOffice系のアプリの使い方の授業は一見楽な感じにも見えるけど、自分が使えるのと教えられるのは違うし、自分が普段使わない機能やワークフローも(授業の目的上必要であれば)扱わないといけない。ゼロから復習しつつ、たびたび発見もありながらの準備。

ただ、この分野は良書がたくさん出ているし、ノウハウやトラブルシューティングに関する記事もネット上に多く公開されているので、教える側としても本当にありがたい。学習者にしても、そういう情報をうまく参照するスキルが身につけば、自分でどんどん学んでいける環境でもある。授業をうまく踏み台にしてもらいたい、というのが担当教師として思うところ。

もう一方の「情報サービス」は、図書館情報学、図書館司書の資格に関する授業だ。利用者の質問や相談に対して、データベースなどを検索して資料や情報を提供するのが司書の仕事のひとつ。データベースといっても、様々なメディア、オンライン・オフラインのリソースがある。それらを適切に評価し、整備し、活用するために必要な知識と技術を学ぶというのが授業の目的。

Illustratorを教えてる人間がそんなこともやるの、みたいに言われたりもするけど、情報のコンシェルジュとしてのスキルに必要な学びは、狭い意味での「図書館」だけに収まるものではないし、Web制作=Webをメディアとする情報のディレクションの仕事、と考えると両者に共通点はものすごく多い。だから面白いし、今の時代だからこそ司書でなくとも学ぶ価値のある内容だと思う。

難しいのは、Webの世界の概説と同じで教科書を作りにくいこと。Webが社会のインフラになったことで、図書館も情報のありかたも激変したし、今後も急速に大きく変わっていく。対象の範囲が広く深いだけに1冊にまとめにくいし、書いてもすぐに古くなる。教えるための材料を集めるだけでもなかなか大変。

まぁ、過去にプレゼンや飲食店開業といった「Webデザイナーが普通やらない」講義も担当して、それなりのテキストを自分で書けるところまでやれた。だから、だんだん世界の見取り図も描けてくるかなぁと思って、今は辛抱強く続ける毎日なのです。