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人を育てる環境

押し入れをひっくり返して整理していたら、大学院にいた頃のノートなどが出てきました。まだ10年は経ってないんですけど、文面を見ても自分が書いたのが信じられないくらいの内容で、数行読んだだけで恥ずかしくて死ぬ感じでした。

ゼミのレジュメとかもあったのですが、学問レベル的にひどいのはもちろんで、ほんとどうしようもない学生だったと改めて思うのですが、素行もひどい。今思い返しても当時は最大限自由にやってた時期で、指導教官も読むマジメなレジュメの前書きに「SHIHOかわいい」とか書いてるわけですよ(笑)。言語教育学のゼミなのに。即座に「これはひどい」タグを付けてしまいました。

でも、いまの自分の考え方にいちばん大きな影響があったんじゃないか、と思えるのがこの時期でもあるんですよね。若気の至り全開だけど、自由にあちこちの領域に手を出してみながら、真面目なことも不真面目なことも渾然一体に解釈するようなアプローチを咎めないでいてくれた環境は、本当にありがたかったなと思います。

23歳って、一般に大卒の人が企業で働き始める時期でもありますよね。最初に選んだ企業のやり方がその人の仕事に対するアプローチを決める、なんてことを誰か書いていましたが、若者には自由に考えさせる・やらせるというのは大切なのかもしれません。もちろん、大筋でおかしな方向に行っていないかチェックすることは必要だと思いますけども。人が育つような環境作りって、難しいけど、大切だなぁ。