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趣味はありません

私の周辺のWeb界隈の人達全員について言えること

この記事の書き手が言いたいことは「何に対しても熱くなれない淡泊なヤツは面白くない」ぐらいのことかなと思っています。そういう気持ちなら、わからなくもない。でも、この人が趣味の定義を「自分が『誰よりも好き』な自信があるもの」と定義しているところが、ちょっと気になりました。なので、本題から逸れる言及ですけど、趣味について思うことを書いてみます。

僕がこの定義に違和感を感じるのは、誰より好きな自信がある、というような「好き」の強さを他人と比較している点です。ただ好きじゃダメなのか?と。僕にだって好きなものはいろいろありますが、それは自分の中での比較であって、他人の好きと比べようだなんて思ったことはありません。他の誰より好きだと自信があるものなんて、まったくないし、そもそもそこには興味がない。僕自身が好きならばそれでいいし、それを他人からどうこう言われたくもない。そんな僕は「趣味がない」人になるのでしょう。

「趣味」という言葉はとても一般的ですが、日常会話ではあまり使わない言葉のように思います。趣味は何ですか?と聞かれたり、私の趣味は**です、と答えたりする場面って、なかなかない。面接の時とか、お見合いの時とか、初対面で何か会話のとっかかりがほしいケースくらいじゃないでしょうか。

そう考えると「趣味」という言葉は、他人のために用意された言葉、概念じゃないかと思うんです。会話のトリガーとして使われる概念。だから「趣味は読書と映画鑑賞」などと履歴書に書くのは、良くない回答のテンプレートとして扱われたりする。そう言われたって、普通すぎてそこから話を掘り下げにくいから。逆に「趣味は女の子とキャッキャすること」とか書いたら怒られるわけでしょ。好きなものに文句を言われるなんて、変な話ですよね。他人と比べた「好き」の強さがないと認められないというのも、それを評価したいっていう他人の思惑が込められてる気がします。

あと「仕事が趣味」というのがおかしいと考えるのも、仕事は「誰より好きだと自信があるもの」ではありえない、ということですよね。オレ死ぬほど仕事好きやわー、コレ天職って思ってるねん、は想定されていない。そもそも仕事ってなんでしょうね。収入を得るためにすること?それが嫌な作業である人もいれば、楽しくて仕方がない人もいるわけです。ワーク・ライフ・バランスみたいな概念が最近は大流行ですけど、オンとオフを明確に分けたがらない人もいます。仕事の対概念が趣味だと決められて、趣味がないなんてダメだと言われるとか、そんなに型にはめて物事を見なくてもいいじゃないですか。

そうだなぁ、じゃあ「趣味は楽しく生きること」にしようかな。楽しいことにも、生きることにも前向きでいたいので。