文章のリズムとブログの書き方
- 2013年01月12日
毎回長々と書いてるよねぇ、と評される当ブログですが、僕は長文の記事を読むのが苦手です。読んでいる途中でテーブルのコーヒーに口を付けたくなるようなのより、読み始めたら一息に読んでしまえるものの方が好き。あんたのブログがまさにそうなってないから!と盛大に突っ込まれそうですけど・・。
長い文章って、自然と要点を掴みに走ってしまって、拾い読みをしてしまいます。もちろん、そう読むのでいい記事もたくさんあると思うんですけど、特に個人ブログは文章全体の雰囲気を味わいたい。だから、自分が書くときに特に気をつけているのは、脳内で音読してリズムが悪くないかということ。文章全体を調整するのは理想だけど難度が高いので、最低限、文単位では読み上げやすいようにする。漢字とひらがなのバランス、句点の位置などは視覚的なことも含めて推敲します。
考えながらどんどん書いていける人、最初に全体の構造やキーワードを整理してから書き始める人、パーツ単位で書いて後で合体させていく人、などいろんなスタイルがあると思いますが、僕の場合は可能な限り脳内で完成させてからでないとキーボードを叩けません。口頭で再生できるくらい、展開だけでなく言い回しまで含めて。しかも頭から順番じゃないとダメ。
脳内で完成しているからMacに向かったら迷わず書けるのかというと、それでも筆が止まることは何度もあります。そういうときは、書いた文章を最初から脳内音読して、流れやリズムを再確認して、もう一度それに乗ろうとする。乗るとまた書けるようになる。なかなか流れに乗れなくて結局書くのを諦めることもあります。脳内では書けているはずなのに。だから、ブログを書くのはトータルでものすごく時間がかかるし、記事にならないことも結構あります。
冒頭で「長文の記事を読むのは苦手」と書きましたが、まれに「長いけど一気に読ませる記事」があるんですよね。それってたぶん、言葉の選び方や文章のリズムが自分の好みの範囲なんだと思います(自分と似ている、ではなくてね)。聞きやすいナレーションみたいな感じ。丁寧に書こうとして長くなるのは僕の場合避けられそうにないので、せめてちょっとでもリズムはよくしたいのです。
ちなみに僕が一番好きなナレーターは元NHKの松平定知アナ。特に「その時歴史が動いた」などの歴史番組の語りは大好き。なかなか癖があるので好きじゃない人もいると思うんですが、個性を残しつつも頭にスムーズに入ってくるなんて、すごく技術が高いんだろうなぁと。