実現しないタッグマッチ - アクセス解析とユーザビリティ
- 2009年01月23日
- Web制作
hiloki氏のdeliciousから盗み見(笑)したエントリー。
- 学術的な何かを現場におろしたい|云々(うんぬん)
- アクセス解析はユーザビリティの夢を見るか|dIG iT
- 定量/定性の垣根を越えて全体的な調査〜デザインの設計をする:DESIGN IT! w/LOVE
昨年の日本語教育学会@香港では、アクセス解析と事業評価というテーマで発表をしました。聴衆がアクセス解析はおろかサイト運営もしていないような人たちだったので、極力難しい話はしないようにってことでやったのですが、その資料とか発表原稿とかに、まさに上記のような「アクセス解析とユーザビリティテストの両方を上手く使うことが大事でっせ」と書いてたのでした。
と言うと、何やら僕がすごくその道の専門家的な雰囲気が一瞬だけ漂うかもしれませんが、全然そんなことはないですよ。発表にあたって改めて勉強して、その難しさを痛感してヒイヒイ言ってた人ですから。
ただ、クライアント側に深く関わって、アクセス解析で何がわかるのか、何をしていけばいいのかを考えていくと、アクセス解析でわかることと、ユーザーに使ってもらってる姿を見てわかることと、両方が必ず必要なんだなぁってことを実感したんですよね。自分がそう実感したから、クライアントにもそう伝えて、そのことを学会発表でみんなにも伝えようって。僕の力量をはじめ、いろんな条件が揃わなくて、結果、僕が感じたそういうことは広く説得力ある形で伝えきれてはいないんですけど。
堀内敬子さんのいう「現場から遠いところにある知識や研究などをうまくおろしてこれたらいいなあ」という気持ちは、僕も大学で教育学を学んでいた頃から思っています。量的な視点と質的な視点が対立してしまう悲しさとか、当時から歯がゆく思ってましたね。やっぱり世界はつながってるんだなと思います。
特定分野に深く突っ込みすぎて、世界を狭く単純化して解釈してしまう。陥りやすいワナなのかもしれません。自分はそうならないように意識はしてるつもりですけど、どうなのかな、そうなってないかな。
ああ、昔(堀内敬子さんのスライド、ええなぁ。|with Computer 第2期)も書いたけど、堀内敬子さんとは共通点があるのかも。一度お話してみたいものです。