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2024年の振り返りと2025年の抱負

明けましておめでとうございます。

2025年の始まりということで、昨年(まで)の自身の活動を振り返りつつ、今年の展望的なものを書いておきたいと思います。


2024年の初めに「この数ヶ月の学習の成果物をネットに公開します」と関係各所(どこ)に宣言しましたが、ちょっと遅くなってしまったものの、2024年8月と11月に、ノーコードサービスを使ったアプリ開発に関する本を公開しました。

アプリ開発というと難しそうな印象を持たれると思いますが、いずれも「開発の専門知識ゼロの、むしろPCが苦手なくらいの大学生が、この本だけでアプリを作れるようになる本」という目標設定で書いています。授業の教科書としても使っていますが、授業中は(教師が解説せずとも)学生だけでほぼ問題なく進めてくれています。無料で最後まで読めますので、このジャンルに興味がある方はぜひ活用してください。

2024年は、この2冊の本だけでも22万字以上の文章を書きました。担当授業の資料作りなども合わせると、もう暇さえあれば何か書いてる生活でしたね。書く前の検証作業にも、執筆と同じかそれ以上に時間がかかりますが、半分意地でやってる感じです。

その皺寄せもあり(という言い訳ですが)、ブログの方が全然更新できていない1年でもあったので、2025年はこっちにも記事を書きたい。できれば技術検証も兼ねて、ブログのシステムの作り替えもしてみたいところです。Astroでやってみようかな。


また、今年は「個人事業主になって20年目」の節目でもあります。学部4年生の夏に日本語教育機関で働き始めたときが自分の中での「仕事人生のスタート」ではあるので、そこから数えるともう20年は超えてるんですが、そのときから今に至るまで、実質的にやってることがほとんど変わらないなぁという印象です。毎年、ウェブサイトとか作って、学習者に教えて、研究会とかイベントで発表して、の繰り返し。

もちろん、扱う技術が変わったり、仕事場や組む相手が変わったりはあります。自分は「自分の内部から湧き上がることに挑戦する」というよりは「誰かから依頼されたことに意欲を燃やす」タイプなのと、分野横断的な活動になっていることもあって、自分では想像もしなかったトピックを扱ってきました。

この数年でいえば、著作権とか商標権といった知的財産の授業も担当しています。依頼があったときは素人同然でしたから、そこから勉強しまくらないと仕事なんてできません。だからこそ、自分と同じように素人から学習をスタートする人(=授業の受講生)は何を難しく感じそうなのか、そんな素人がいま(この時代・年齢で)学ぶ価値があることは何なのか、を考え抜いて授業に反映するようにしています。

たとえば、件の授業では「著作権って本当に必要なのか?そんなのに縛られていたら自由に創作活動ができないのではないか?」という問いからスタートするのですが、それは「著作権は大切で守るべきもの」と考えたことしかない受講生にとっては、いろんなことを考えるきっかけになると思っています。だから「著作権を侵害しないために」みたいなテキストで行う実務研修とは違いますが、これはこれで大学でやる意味のある授業になっていると思うんですよね(と自分で言ってしまう)。


今年も中心は依頼ベースの仕事になると思うので、面白い話、面白くできそうな話に巡り会えるといいなぁと思っています。ただ、そろそろ自分が起点の仕事も生み出せれば、という思いもあるので、今年はそのきっかけを作りたいです。他の人があまりやらないようなジャンルで。

来年の年始のあいさつで、そのこともあわせて報告できるよう、良い一年にしたいですね。みなさま今年もどうぞよろしくお願いします。