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デザイン・Web・教育などをテーマに書きつづっていく、角南北斗のブログです。

授業で何を教えてるんですか?

先日、これまで自分が担当してきた授業について説明する必要があったので、授業名ではなく内容でざっくり分類してみた。だいたい時系列に並べている。

  1. 日本語(主に中上級の日本語学習者向け)
  2. Office入門(Excelだけで半期やることも)
  3. Flashアニメーション(いにしえのバナーアニメとか)
  4. Illustrator(リーフレットなどを作成)
  5. 飲食店開業(経営の基礎的なお話)
  6. 情報検索(図書館情報学からインターネットの闇まで)
  7. プレゼンテーション(最近はスライド資料作成に焦点)
  8. 日本語コーパス(Excelデータ処理からオンライン教材まで)
  9. 知的財産権(職業人の育成でなくアカデミック寄り)
  10. DX人材育成的な何か(来年度から担当予定...どうしよう)

僕は大学の専攻が日本語教育なので、講師業のスタートは日本語教育機関から(1)。ただ、大学院を出るタイミングでウェブ制作の方向にシフトしたので、その後「パソコン教える仕事はどう?」みたいな感じで依頼されて、主として大学1年生の情報リテラシー的な授業(2)を担当することに(これは今も続いている)。まぁここまでは説明しやすい。

ここからは「追加でこんな授業も担当してみる?」とか「その授業は今年度で終わりにして、来年度はこっちをよろしくね」といった依頼、あるいは謎のアクシデントで担当授業が変わっていったので、自分でも予測不能な、実に統一感のないリストに仕上がっている。そりゃ「あんたの専門は何なの?」と聞かざるをえないわな。

たとえば「ウェブデザイナーが専門学校でデザインを教える」みたいな場合であっても、授業をやるのは大変だ。知っているから教えられるわけではないし、学校側や学習者のニーズに合わせて知見を整理するのは難易度が高い。加えて僕の場合、自分がその分野の知識&経験ゼロからスタートする場合もあるので、控えめに言ってめちゃくちゃだ。もちろん「これを教えるのは絶対に無理そう」というものは引き受けないが、その「絶対無理そう」の基準が他の人とはかなり違うという自覚はある(自慢にならない)。

そんな感じで、単純なコスト的には大赤字の仕事ではあるが、新しいことを学ぶというのは単純に面白い。学ぶことで視野も広がり、それが既存の知見とリンクしていく楽しさがある。指定された分野の知見を、どのように授業内容に落とし込んでいくか、授業としてどんな価値をつけるのかは、ある程度任されているというのもありがたい。自分自身が教師役をすることには昔からさほど関心はないが、授業を含めた全体の学習設計は、特にこういう横断的なものほど好きだし得意なので。

あと、課題を外から与えられたほうが頑張れるタイプとしては、半強制的に別の分野に放り込まれるのって、学びのサイクルを回してくれるという意味で悪くないとも感じている。自分のためだけだったら、まったく新しいことにはそうそう手を出さないと思うので。

目下の悩みというか課題としては、そうやって学んだ知見の具体的なアウトプット先が、どうしても当該授業それ自体に限定されてしまうこと。ある意味当然にも思えるが、やっぱり受講生数十名にしか届けられないというのは、すごくもったいない気がする。そのあたりの解決策を来年は探っていきたい。