withComputer

普段してることをまとめてみる

普段なにをしてるんですか?と聞かれることが多い。それは今に始まったことじゃないのだけれど、何年も前からの知り合いにも聞かれることも、ここ最近で立て続けにあったので、これじゃいかんなぁと思っている。どこかにきちんとまとめる前に、まずは記事として書いておこう。

僕の毎日の時間の使い方は、大きく「作ること」と「教えること」で構成されている感じがする。

前者の「作ること」は、主にWebサイトなどの制作。分野としては、教育関係がほとんど。これは僕が大学で日本語教育を専攻していたことと、在学中からWeb制作について勉強していたことが大きい。普通のサイト(学校の公式サイトとか)を作ったり更新したりすることもあるけれど、Web教材を作ることの方が多い。その多くは、企画段階から相談を受けて自分で最後まで手がける。でも、相談役として動いて実制作は他の人がやる、みたいなこともある。そのへんは予算規模次第なところも。

僕は、コードやグラフィックなどのアウトプットの部分は「自分が手がけたい」というより「必要なものが得られるなら誰が手がけてもいい」と考えるタイプ。なので、一般の「フリーランスのWebデザイナー」とは、こだわるところが違うのかも。

後者の「教えること」は、わかりやすい形としては授業の講師。大学とか専門学校とかで。ただ、僕がこれまで担当してきた授業って、事前にガッチリ内容が決まってるわけじゃなく、また自分の専門(日本語とかWeb制作とか)ど真ん中でもなくて、学校の方針とか学生のニーズとか社会状況を見て走りながら作っていくタイプのものが多かった。だから授業のたびに頭を悩ませて勉強することの繰り返し。

授業についても、僕自身が教師として振る舞うことのこだわりは少なくて、何をどんな形でどう扱うのかという「学びの設計」が僕の役目というか、得意分野だと自分では思っている。なので、勉強会でのワークの企画とか、学会発表とか、あとこの前出版した電子書籍なんかも、基本的に同じ仕事のように捉えている。ここもまだ説明がしにくいんだけど。

実績というか具体例だけど、関わった(いまも関わってる)プロジェクトを4つほど簡単に解説。

Web学習リファレンスの制作

この「学習リファレンス」ってのは勝手な造語で、Webベースの日本語辞書に機能をプラスアルファして、学習ツールとして設計したもの。具体例としては「日本語でケアナビ」とか「経済のにほんご」とか。Googleでアレコレ調べられる時代でも、こういう専門性の高いリファレンスって依然価値があるんじゃないかと思っている。あ、この週末に日本語教育学会@立教大学で「介護の漢字サポーター」という同種のサイトの制作プロジェクトについて発表しますので、お近くの方はどうぞ。

学習コミュニティ支援ツールの開発

授業や学習を支援するツールだけじゃなく、コースやコミュニティにおける教師や学習者のコミュニケーションを支援するツールも必要だ、ということで大学の先生といっしょに取り組んでいる。イメージとしてはSNS的なものに近い。教育現場のIT化はまだ全然なので、乗り越えるべき壁は多いんだけど、なんとか結果を出したいよね、なんて話ながらの日々。

飲食店開業支援講座

この仕事の依頼があったときは耳を疑ったんだけど(笑)詳細を聞けば僕に向いてるチャレンジだった。内容としては、開業計画書を書くために必要な知識とか考え方を学びつつ、ITリテラシーを身につけるというもの。飲食の切り口に特化して、MacやWebや経営の基礎を教えるというのは、頭では理解していることでも実際やるとなると大変。猛勉強して授業設計をガッチリできるまでになったので、自分としては非常に良い経験だった。

プレゼンワークショップ

プレゼンスキルの育成というと、どうしてもスライド作りや話し方の部分が取り上げられがち。でもその前提として必要なのは、場の状況を確認したり、聴く側の立場に立ったり、自分が扱うことを深く理解することだったり。それってビジネスプレゼンに限らない、広くコミュニケーションスキルとも言えるところなので、そこをトレーニングしようという講座。演劇とか広告表現とか、わりと僕の守備範囲総動員な感じでやってる。コアの部分は電子書籍になっているので、よかったらどうぞ。あと、8月に東大でワークショップやりますよ。

そんな感じで書くだけ書いておいた。あとはこれをどうパッケージングするか。夏までに形にしておきたいな。おかないとな。

追記:投稿してから気づいたのだが、二年前にも超似たようなこと書いてるの、すっかり忘れてた。やばいなぁ。今度こそほんと何とかしなきゃ。