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福岡でプレゼンの研修を担当してきました(2013.09)

プレゼンテーションに関する講師として、福岡にお邪魔してきました。先月のPCカンファレンスでのワークショップにご参加いただいた大学生協の職員さんから、大学生を対象とした研修をぜひ、というお誘いをいただいたものです。地味ながらも継続してやっていて良かったなぁと、こういう形になると改めて思いますね。


タイトルは「伝える道具としてのPowerPointの効果的な活用術」というものです。一見「PowerPointの操作解説の講座」のように感じるかもしれませんが、実際の内容はそうではなく、プレゼン一般、伝える道具としてPowerPoint(のようなスライドツール)をどのように捉えるかという話が中心です。タイトルをこうしたのは、各大学のPC講座の学生スタッフさんが参加者だったため、講座で扱っているソフトを切り口のひとつにしたほうが良いだろうという考えからです。実際、僕のプレゼンはKeynoteでしたし(笑)。

今回はスライドの中身まではシェアしませんが、表紙だけというのはアレなので、簡単にどんな内容だったか書いておきますね。5時間という長時間の枠をいただいたので、前半は講義、後半はワークを中心に行ないました。講義パートでは、

  • PowerPointは何に使える道具なのか?
  • 良いプレゼンとは何か?何が必要なのか?
  • 情報をわかりやすくスライド化するコツ
  • 聴き手をエスコートするスライドの構成術
  • 見映えが良くトラブルにも強いスライドとは

というトピックを主に扱いました。内容としては「プレゼン慣れした上手な人なら常識的にやっているようなこと」を改めて整理した感じですね。そんなに特殊なことは扱っていないつもりなので、プレゼン入門本を5冊も読めば全部カバーできると思います(無茶?)。具体的なやり方よりも、なぜそうするのか?を考えることを参加者にはお願いしました。

後半はワークということで、参加者にお題を出しました。内容を考え、構成を練り、練習し、プレゼンしてもらい、評価を受けてブラッシュアップ、そして再プレゼン、という流れを実際にやってもらうワークです。つまりプレゼンの準備の仕方を身につけることを主眼に置いたものですね。スライド作成だけをワークにしなかったのは、プレゼンそのものを向上させるうえでスライドは道具でしかない、ということを意識してもらう意図もありました。

大学でプレゼンの通年講義を担当して4年目になりますが、プレゼンを見る機会も行なう機会も限られている(と思っている)学生に、プレゼンを自分の日々に位置づけてもらうこと自体がまず難しいことです。毎週プレゼンをやっているようなビジネスマンとは前提も経験も意識も違うわけですから。

特に今回は単発のセッションですから、考えるきっかけ、意識を変えるきっかけを与える程度のことしかセッションの目標にできない、というのは確かにあります。参加されたみなさんは、今後もぜひ学びを継続してもらいたいなぁと願っています。そして次の機会には、よりパワーアップしたプレゼンを見せてくださいね。

最後にちょっと宣伝。もし「こういう系の話だったら歓迎だから、うちの事情に合わせた落とし所でセッションをやってほしい」という気分になった方は、ぜひお気軽にご連絡ください(連絡先や過去の発表スライドはこちらにまとめています)。どこでも出張講座をやらせていただきますので。

あと「とりあえずオレだけそういう系の話を聴きたい」という方は、電子書籍「プレゼンのプ」がAmazonなどで絶賛発売中です。100円ですが結構ボリュームありますんで、ぜひぜひどうぞ。