withComputer

決めてもらうのもリスクなんだから

このところ(改めて)思うのは「自分がどうなりたいのか、どんなことを仕事として続けたいのか」を自分で決めないとどうにもならないよなぁ、ということ。

自分が仕事としたいスキルがあるとします。同じスキルを持つ人たちとの競争が生じる場合、勝てるような価値(品質とか、要求に対する適切な表現とか、時間や費用とか)を持ち続ける必要がありますよね。加えて、そのスキルが業界というか発注者側にとって「価値のあるもの」であり続ける必要があります。

具体的に言うと、ずっとPhotoshopでグラフィックを作る仕事をして生きていきたいとします。そうであれば、Photoshopの腕や生産力は人より高くないといけないし、Photoshopの腕なんて必要のない時代、例えばツールとかジェネレーターとか素材集で事足りる状況にならないことが生存条件になりますよね。前者は常にスキルアップを意識することでクリアできそうですけど、後者は時代の流れなんで抗えないところもあります。自動化の波、単価下落の波は厳しいですから。潮目を読んで手遅れにならないうちに撤退(路線変更)するスキルがいる、ということなのかもしれません。

どんな結果にも運の要素はあります。同じようなスキルを持っていても、ポンポンと成功を得る人もいれば、逆にことごとく裏目に出る人もいます。何かを判断して選択するということは、大なり小なりリスクを背負うということ。リスクを嫌って誰かエライ人のアドバイス通りに行動したがる人って少なくないように見えますが、そのエライ人は私見を述べてるだけだし、最終的に責任を取ってくれるわけでもありません。どのエライ人を選び信じるかも自分の判断。結局、誰の判断で行動すれば(うまくいかなかったときに)自分が納得できるか、ぐらいの違いしかないのかもしれません。

だったら、リスクを負いたくないと沈みそうな船で救助のヘリを待つより、自分から動いて気の済むまでリスク要因を減らしにいく方が、精神衛生上良いんじゃないかと思うんですけどね。そうでもないんですかね。