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レシート読み取りアプリを調べてみた

店で買ったものを経費として帳簿に入力する際は、レシートをスマホで撮影してデータ化している。いわゆるOCR機能で日付・品目・金額を読み取ってくれるアプリ。長いこと ReceReco を使っていたのだが、残念ながら2017年3月でサービスが終了してしまった。僕は経費での買い物は基本的人ネットショップを使うので、レシートは小額のものが月に数枚あるかどうか。だからまぁ手入力しても大した問題ではないのだけど、ReceRecoにかわるアプリを見つけようとApp Storeをあれこれ物色したので、メモ的に記事にしておく。

結論を先に言っておくと、結局 recemaru というアプリを使っている。使ってみて驚いたのだが、これはReceRecoのクローンかな?と思うくらい似たアプリ。なので、元ReceRecoユーザーとしては気に入って当然なのだけれど、同ジャンルの他のアプリで自分のニーズを満たすものがほぼなく、消去法での採用になった。僕の求める条件は以下の通り。

  1. 読み取ったデータを汎用形式(CSVなど)でエクスポートできる
  2. レシートの読み取り精度が実用に耐えうるレベルである
  3. 会員登録など個人情報をできるだけ入力しなくて済む

帳簿は会計ソフト(ちなみに、やよい → freee → MFクラウド、という変遷)で管理しているので、そこにデータを持っていくためにデータをエクスポートする機能は必須。でも今回いろいろアプリを試してみて、この機能を持っているアプリがほとんどない。エクスポート機能の有無がストアの説明では判断できないものも多くて、レビュー記事を検索するも不明、実際にダウンロードして試す・・という繰り返しで大変だった。そこらへんちゃんと説明に書いてほしいなぁと思う。

加えて、試すまでに会員登録が必須、しかもかなりの項目を入力させるものもあり、これもつらかった。アプリの利用に応じてプレゼントがもらえたり、趣味や居住地域に合わせた広告を配信したりといった、謎サービスがセットになっているものも多い。単なる家計簿支援ツールでは収益を上げにくいということなんだろう。付加(連動)サービスが多いぶん、アプリのインターフェースもごちゃごちゃしがちで使いにくさも目立った。

レシートの読み取り精度に関しては、そりゃもちろん精度が高いに越したことはないが、エクスポート機能を備えているアプリを見つけ出すのが大変すぎて、もうそこそこ実用的ならそれでいいよ、という状況。非常に残念だったのは、ReceRecoが後継サービスとして紹介している レシーピ。かなり読み取り精度が高くて気に入ったものの、エクスポート機能が存在しないというオチだった。どういうロジックで精度を上げてるのか興味は湧いたが。

ということで、結局は以前のアプリ(のクローン的なものを)使い続けるような結論になったが、思った以上に選択肢は用意されていないことを実感した。青色申告をする個人事業主で、かつレシートを大量に抱えるようなユーザーというのは少数なのかもしれない。だからこの記事が役立つ人は少ないかもしれないが、何かの参考になれば。あと「このアプリは便利だよ」という情報があれば、ぜひ教えていただきたいと思う。