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どうしてこうなった

日本語教育学会のサイトをGoogleで検索してみたら、残念なことに気づいた。


これは・・・と思ってサイトのHTMLを確認したら、やはりトップページのtitle要素は

2013年4月,「公益社団法人日本語教育学会」になりました

となっていた。なんということでしょう。

学会の思惑としては「Googleの検索結果ではサイトのトップページのtitle要素が太字で大きく表示されるから、ここを宣伝に使えばいいんじゃないか」みたいなことだと思う。学会はやたらと「公益法人化したこと」をアピールしたがっていたし。

title要素は文書のタイトルを書くところだ。サイトのトップページの場合は、ページ名以外だとサイト名を書くべきところだ。そういう決まりなのだ。実際どこのサイトも基本中の基本、常識中の常識として、そうやっている。エイプリルフール限定のイベントページのネタなら笑って許してもらえるのかもしれないが、これってリニューアルしてから今まで(公益法人化してからずっと)このまんまなんでしょ。本当に恥ずかしい。日本語教育学会はITリテラシーが皆無だとアピールしてるようなものではないか。

こんなアホなアイディアを提案したのがまさかWeb制作会社ではないと思いたいが、仮にクライアントの側の誰かの提案であったとしても、Web制作会社はきちんと説明をして全力で止めるべきでしょう。経緯はどうあれ、このような形でサイトが制作され公開され続けていることが、恥ずかしすぎる。

まぁ、このサイトはニュース欄も機能してないし、最もアクセス数が多いであろう研究大会の告知ページすらPDFのリンクという作りなので、以前から残念な点はいろいろ感じていた。そのあたりきちんとできる人材がいないんだろうし、たいして重要なことだと思ってないんだろう。でもさ、未来の教育を考える人たちが、ITに対してそういう態度でいいんですかね。

あと、これは知り合いに言われたことだけど「この文面では変更前は何という組織だったのかも伝わらない」という印象もある。書くならば「日本語教育学会は、2013年4月に公益社団法人になりました」とか。もちろんトップページのtitle要素にではなく、ニュースリリースのページに、きちんとサイト名も後ろにつける形で。日本語に関するプロ集団なのに日本語も吟味できないのかと思うと、本当に悲しい。

追記(2014.07.24)

ひとまずtitle要素は書き換えられ、Googleの検索結果にも反映された模様。


これで終わりじゃなく、良い機会としてWebでの情報発信に関する意識なり体制なりを考えてほしいですね。