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会社名の由来

普段読んでいるブログ「F's Garage」のえふしんさんが、ペパボ(paperboy&co.)を退職、独立されたそうです。新しい会社は「想創社(そうそうしゃ)」という名前だそうで、「ヒトの想いをカタチに創る会社」という意味とのこと。えふしんさんは「Webは技術を使って、人の想いを可視化して人と共有しあう仕組みですので、そこの部分を常に意識できる仕事をし続けたいと思っています」とも書かれてます。

また、僕がブログでも何度か話題にしている堀内敬子さんも(こちらは社名変更ですが)5日より「有限会社PLACES」という新社名で事業をスタートさせたとのこと。この社名には、以下のような思いが込められているのだそうです。

PLACESは、PLACEの複数形です。わたしたちは「場所」を作りたい。企業が顧客に対してメッセージを伝えられる場所、あるいは顧客が企業にメッセージを伝えられる場所、人同士がコミュニケーションできる場所、場所を場所をつなげるための場所、ときに仕事や生活を変革できるような場所……。

会社名というのは、周囲にとっては「言いやすさ」や「覚えやすさ」が大事なのかもしれませんが、少なくとも当人にとっては、自分が何をどんなスタンスでやりたいのか、そこに込められた思いまで表す重要なものだと思います。僕は人を見るときにそうしたアプローチや思いの丈に目が行くので、会社名の由来などはすごく興味があるわけです。その人がどんな人かを表す要素だと思いますしね。

実際に仕事をしたことがある一部の方しか知らないかと思いますが、僕は「design719」という屋号を持っています。数字部分は「ななじゅうきゅう」と読むのですが、意味としては何のことはない、自分が79年生まれだから、それを少しひねっただけです。もともと屋号を付けることには消極的で、基本的には本名を前面に出して仕事をしています。名刺も今のところ屋号を入れていません。その背景には、自分個人が強い意識と責任を持って取り組んでいきたい、という思いがあって、屋号も自分と不可分な名称にしようとして付けたものです。

大学にいた頃、僕は「学びが起こる環境」というものに興味があって、まぁ研究者としての力が足りなすぎて在学時には何の形にもできませんでしたが、アフォーダンスとかデザインとかいったキーワードで本を読んでいました。今はWebというプラットフォームを軸に仕事をしていますが、サイトの企画・開発・運用を通して、関係者がいろんなことを学び可能性を広げていくことを支援する、という意味では、自分がやろうとしていることは基本的には変わっていないと感じます。それは、えふしんさんの言う「仕組み」や、堀内さんの言う「場所」とも無縁ではない、というか、つながっていると勝手に思っています。

僕も、いつか思いに共通点のある人たちといっしょに仕事ができるよう、まずは自分の周りを変えていく仕事を今年も続けていきたい、と強く思いました。