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えへへ...来ちゃった/// な話

前回の記事にも書きましたが、3日間ほど東京に行っておりました。今回は、学会発表とかセミナーイベント参加といった固定の予定は一切なく、純粋に「人に会いに行く」目的だけで新幹線に乗りました。

この数年で東京に友人も少しずつできてきて、あと関西から東京に活躍の場を移した友人も結構いて、それこそ会いたい人を挙げ出したらキリがありません。なので、よく「今度そっちに行くついでに食事でも」などと話してはいるのですが、僕の現状の仕事だと、打ち合わせの旅費が出るケースはあまりないし、学会って朝から晩まで会場に拘束されることがほとんど。結果、たまに東京に行くことになっても、寄り道せずに帰ってくることが多いのです。おまけに自分自身も、フリーランスとして少しでも経費意識を持たないとね、なんて思ったりもするものですから、この「ついでに」はなかなか実現しないままでした。

ただ今回は、そういう自分はバッサリ捨てました。数日後に控えたUX関連のプレゼンに関する助言を得に行く、という大義っぽいものはありますが、それもSNSとかSkypeとかでお願いする方法だってなくはないのです。でも押しかけて、会ってもらうことにしました。共同研究を進める友人とも、今まで断片的にオンラインで話していたことを改めて話すために、ランチの約束をしました。そんなこんなで、滞在中の時間のほとんどを、人に会うために使いました。

何とも贅沢な時間の使い方ですが、思った以上によかったです。こういう時間の使い方は自分に合っているなぁとも思いました。リアル「えへへ...来ちゃった///」は、それが許されるうちにやっておかないといけませんね。会ってくださったみなさん、どうもありがとうございました。歓迎される人間でいつづけられるよう、引き続きやることやっていきます。

と、これで記事を終わってもいいんですが、今回はちょっと特別な出会いもあったので、そのことも書いておきます。何が特別かというと、ソーシャルメディアの力って偉大だなって改めて実感させられた、という点です。

東京では、今回初めてお会いするというドキドキな人もいて、そのきっかけは、その人が書いたブログ記事に対して、僕がこのブログで記事を書いたことでした。僕がFacebookにポストするとコメントがついて、友人がその人と知り合いであることを教えてくれて、Facebookのリンク機能でその人を場に召喚(笑)いただき、お話するという流れに。で、今度東京に来たときにはみんなで食事でも、とご提案いただいたので、熱が冷めないうちに実現せねば、とすぐさまスケジュールとにらめっこ。1週間後には「予定組んじゃった///」な形にしました。

おまけに幸運だったのが、僕とその人は今までやりとりこそなかったものの、互いのブログを読んだことがあったり、Twitterでフォローしあってたり、という薄いけれども共有する何らかの蓄積があったこと。僕がブログを書くときは、見聞きした話や体験したことを誰かに話したいと思うときなんですよね。もちろんブログはパブリックな場なので全部は書けませんが、一般化して前提の説明も加えて、読んでくれる人に話の芯を理解してもらいやすいように書くことを意識しています。普段の仕事ではなかなか同業者に会わないし、イベントなどに積極的に出かけるわけでもない自分は、直接人と話をする機会は多くはありません。なので、いま話したいことをブログに書く、あるいはTwitterに連続ポストしてみるわけです。

記事に対して何かしら反応があると嬉しいですし、記事をベースに話をするぶん、ストレートかつピンポイントに話を噛み合わせることができるので、すごく楽なんですよね。いきなり対面で話せって言われても、気まずい沈黙を回避しようと無理したり、まずは世間話から入って共通の話題を見つけようとしたりで疲れるじゃないですか。僕はそういうの苦手なんで、話題がある、しかも自分がちゃんと話せて相手も関心があるテーマで話が始められるというのは、本当にありがたいわけです。そんなこともあってか、僕がTwitterでリプライをしあう人たちには、実際には会ったことがない、何をしてる人かよく知らない、という人も結構います。でも別にいいんですよ。話題ベースだから、十分にコミュニケーションは成立するのです。

そんな人と対面すると、いくつか互いのことは知っていて、でもだからこそ何からお話しましょうかね、という不思議な間合いになりました。自分のブログやツイートの何が読まれているか、どう思われているかは全くわからないので、前提が明らかな形で話が進むわけではありません。知らないことは当然山のようにあります。でも、そのときの僕の心境は、何となくでも、いくつかの記事を読んでもらえているなら、いまさら僕が自分のことアレコレ言うこともないな、話を聞く方に回りたいなぁ、などと謎の安心感が生まれていたりもして。普段の僕は「ブログに書いてるようなことをアレコレべらべら話す人」だから、ちょっと意外に思われるかもしれませんけど(笑)

そんなわけで、不思議な感覚のまま、楽しく貴重な時間はあっという間に過ぎてしまって、なんかうまく話ができなかったわけですが(おい)。でも、ブログを少しずつでも書いていれば、何かのきっかけで誰かが読んでくれていて、何かのきっかけで時間がクロスすることもあるんだな、その可能性を高めるのがTwitterやFacebookなんだな、と改めて思いました。こんなありがたい時代に生きているんだから、これからも書いていこう、書かなくちゃもったいないよね。

ということで、今回もそんなことを誰かに話したくて書いているのでありました。