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関西アンカンファレンス #2 で発表しました

関西アンカンファレンスでプレゼンをしてきました。会場が2つに分かれていたので、興味はあったけど聴けなかったという方もいるかもしれません。スライドをアップし、以下少し補足とかを加えておきます。

前半のスライドパターンの話は、PowerPointのスライドテンプレートに縛られてしまっては「伝える」という目的を果たせないよ、というのがいちばん言いたかったことです。もっと言えば、別にPowerPoint(=紙芝居型のスライド)を使わなければいけない理由もないんですよね。実際、@itasan さん(さかなクンさん式敬称w)は黒板に図を描きながらプレゼンしてましたし。ちょっと難易度は高くなりますけど。

後半のスライドの構成の仕方は、短時間でさらっとやりましたけど、個人的にはかなり重要な部分だと思っています。紙芝居方式の一方通行のスライドって、聴き手が途中で流れについていけなくなることがあります。スライドとスライドのつながりがわかりにくい、スライド間にギャップ(内容の論理的な飛躍)があると、そういうことが起きやすい。だから階段を1段1段上がるように、丁寧にスライドを作った方がいいんです。

もちろん、あまりまどろっこしいのも考えものですが、たいていの人は急な階段を作ってしまうものです。なぜなら、伝えたい内容は自分にとって自明なので、そもそも論理の飛躍の度合いに気づきにくいからです。また、たくさんスライドを作るのは面倒くさく、口頭で補足すればこれくらいのギャップは大丈夫だと思ってしまうからです。自分が「スライドに書いてないことを頭の中で補完して理解している」ことを自覚しているのなら、そのことを口頭できちんとフォローできればいいのですが、当日は緊張もあったりうっかりもあったりで難しいんですよね。だから「言いたいことはすべてスライドに書く」ことがオススメなのです。

文字だけを追って見ていくと、少しは客観的に話の飛躍を見つけることができます。あ、これ書いてないとわからないな、とういうように。プレゼンの予行演習に心ゆくまで付き合ってくれる人がそばに常にいればいいですが、実際は難しいでしょう。だからスライドを眺めて自分で検証できるに越したことはないと思います。

なお、質疑応答で、僕の発表時の目線が遠くを見てるようだったと指摘がありましたが、これは僕の癖なのでマネしない方がいいです(笑)。会場が大きいと、お芝居をやってた頃のように舞台から宙を見つめるような上向き目線(舞台から見て客席は上方にあるので)になってしまうんですよね。やっぱり聞き手の方を見ながらやる方がいいと思います。これは今後の僕の課題ですね。

聴いてくださったみなさん、どうもありがとうございました。僕が話したことは、ベースはプレゼンの本の受け売りで、そこに自分の経験と感覚を加えてアレンジしたものです。ベースとなっている本の紹介や、他に触れていない話題も含めて、プレゼンに関するまとまったアーカイブを今年はWebにドーンとアップしようと考えていますので、そちらもご期待ください(と自分にプレッシャーをかけてみる)。