- 2011-01-09 (Sun)
- 活動ぶり
関西アンカンファレンスでプレゼンをしてきました。会場が2つに分かれていたので、興味はあったけど聴けなかったという方もいるかもしれません。スライドをアップし、以下少し補足とかを加えておきます。
前半のスライドパターンの話は、PowerPointのスライドテンプレートに縛られてしまっては「伝える」という目的を果たせないよ、というのがいちばん言いたかったことです。もっと言えば、別にPowerPoint(=紙芝居型のスライド)を使わなければいけない理由もないんですよね。実際、@itasan さん(さかなクンさん式敬称w)は黒板に図を描きながらプレゼンしてましたし。ちょっと難易度は高くなりますけど。
後半のスライドの構成の仕方は、短時間でさらっとやりましたけど、個人的にはかなり重要な部分だと思っています。紙芝居方式の一方通行のスライドって、聴き手が途中で流れについていけなくなることがあります。スライドとスライドのつながりがわかりにくい、スライド間にギャップ(内容の論理的な飛躍)があると、そういうことが起きやすい。だから階段を1段1段上がるように、丁寧にスライドを作った方がいいんです。
もちろん、あまりまどろっこしいのも考えものですが、たいていの人は急な階段を作ってしまうものです。なぜなら、伝えたい内容は自分にとって自明なので、そもそも論理の飛躍の度合いに気づきにくいからです。また、たくさんスライドを作るのは面倒くさく、口頭で補足すればこれくらいのギャップは大丈夫だと思ってしまうからです。自分が「スライドに書いてないことを頭の中で補完して理解している」ことを自覚しているのなら、そのことを口頭できちんとフォローできればいいのですが、当日は緊張もあったりうっかりもあったりで難しいんですよね。だから「言いたいことはすべてスライドに書く」ことがオススメなのです。
文字だけを追って見ていくと、少しは客観的に話の飛躍を見つけることができます。あ、これ書いてないとわからないな、とういうように。プレゼンの予行演習に心ゆくまで付き合ってくれる人がそばに常にいればいいですが、実際は難しいでしょう。だからスライドを眺めて自分で検証できるに越したことはないと思います。
なお、質疑応答で、僕の発表時の目線が遠くを見てるようだったと指摘がありましたが、これは僕の癖なのでマネしない方がいいです(笑)。会場が大きいと、お芝居をやってた頃のように舞台から宙を見つめるような上向き目線(舞台から見て客席は上方にあるので)になってしまうんですよね。やっぱり聞き手の方を見ながらやる方がいいと思います。これは今後の僕の課題ですね。
聴いてくださったみなさん、どうもありがとうございました。僕が話したことは、ベースはプレゼンの本の受け売りで、そこに自分の経験と感覚を加えてアレンジしたものです。ベースとなっている本の紹介や、他に触れていない話題も含めて、プレゼンに関するまとまったアーカイブを今年はWebにドーンとアップしようと考えていますので、そちらもご期待ください(と自分にプレッシャーをかけてみる)。
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Comments:4
- NORIさん 2011-01-09 (Sun) 13:35
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ご無沙汰しております。
楽しく資料を見させて頂きました。
この1年は、自身が研修などをする機会が減り「逆に受ける場面が多いのも勉強になります」
角南さんの発表も久々に聴いてみたくなりました(プレゼンを見させてもらって)。
今回の角南さんの内容で、ドキっとしたのが
「事前の練習」です。
かなりパワーポイントのデータに甘えてしまっている自分がいます。
スライドがあれば、流れができているので・・・。
でも、大事なのは伝える「言葉」というか、
もっというと、共感してもらえる「言葉」の仕込みですよね。
私自身、プレゼンで大事にしているのは
聴衆の「お土産になったか」です。
そのために、
【導 入】→聴衆に期待をいかにもたせるか。
【本 題】→聴衆を裏切る(良い意味で。飽きさせない)。
【まとめ】→聴衆が自分ごととして捉えられるか(主張をじぶんごととして)。
また、相手との関係によっても、準備も変わってくると思います。
○相手が不特定多数で、こちらの事をあまり知らない場合は
「聴衆に迎合」で良いかなと。
○こちらの事を知っていて、かつ完全に聴衆のレディネスが整っているなら
「聴衆を主導」かなと。
今回の角南さんの内容を見て、自分の今までの発表を客観的に捉えるきっかけになりました。伝えるための効果的な組み合わせをより重視する・・・まるで料理のようですね。
また、是非お会いしたくなりました。ありがとうございました。
※年賀状もありがとうございました! - すなみ 2011-01-09 (Sun) 14:32
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さすが師匠!参考になります。
これって聴衆の見極めが難しいですよね。
僕は大学の先生と学生で真っ二つに意見が分かれる発表が多くて
自分がやりたいことは学生受けがいいので複雑です。
いま世の中を動かす実行力があるのは大人の方ですからね。
僕もNORIさんのプレゼン見たいです。
そっちに行くときは連絡しますので、今年は是非会いましょう。 - @itasan 2011-01-09 (Sun) 16:43
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昨日はお疲れさまでした。
板書形式は大変ですね。個人的には好きなスタイルなのですが…
書くことに時間がかけられないので如何にイラストや言葉で端的に見せつつ進行できるか、というのがキモになると思っています。発表内容に深くなければどの様な板書にすれば効率的に伝えられるのか、など難しい点もあると思います。
でも動きが出て面白いと思うんですよね。スライドの中に動きを持たせるにしても、やはりそれは画面の中が動いてるだけで喋ってる当人は固まりがちだし(笑)
学校の授業じゃないから一字一句書き留める必要もないし、人の動きを見ながら話を聞くって飽きなくて良いのではないかと。
すなみさんの質疑応答の中で「聴衆にサクラを…」という行で少しハッとしました。
まだまだ発表慣れしていない自分も、聞いている人たちが画面をじっと見てるだけで動きが無いとか下を向いてる、とかの状況だと「あぁー自分の発表面白くないんかな?」とか緊張とか早めに切り上げようって気持ちになりがちだと思うんですよね。
頷いたり画面を見ながら書き取ってくれてたりする人が居るだけで、「よし、もうちょっと頑張って喋ろう」とかって意識になるのではないか?と。
発表者が良いプレゼンをするのは前提としても、そのプレゼンをさらに良いものにするには聞く側にも心構えや姿勢は大事なのだな、と思った次第です。学会とか堅苦しい場では無いのだし、楽しく・良いプレゼンが出来るよう意識したいと思います。 - すなみ 2011-01-10 (Mon) 00:29
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コメントありがとうございますー。
そうなんですよ。プレゼンは聞き手も一緒に作っていくもんだと僕は思っていて、大学で教えるときもそのことは繰り返し言っています。あの時わざわざ舞台の話をしたのは、演劇は観客とその場で作る空間全体が作品だから、日々のプレゼンもそう考えたっていいじゃない?という思いからです。
発表してる側は、聞き手の何でもないリアクションにも不安になるんですよね。ま、聞き手の動きが見えてる時点で、いたさんは上級者だと思いますが。もっと小さくて人が少なかったら、聴衆と話をしながら進めてもいいんですけどね。部屋の広さとか座る位置とか、プレゼンに絡む要素って考え出すといろいろあるんですよね。