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インターフェースと機能って分けられない

5月の日本語教育学会(@明海大)の分科会の発表を考え中。すでに予稿を提出しているので、言うことの大枠はもちろん固まっているのですけど、20分という限られた時間でのプレゼンテーションとなると、予稿のような流れでやるわけにはいかなくて、何を削り何に肉を付けるか(といっても大半は削る作業ですけど)をしっかり考えないといけません。そうじゃないと何も伝わらないものになってしまうと思うのです。

今回の発表は、eラーニング系Webサイトの開発と評価というテーマでやります。まぁ、またしても日本語でケアナビを事例として扱うのですが、今回はあくまで主張をわかりやすくするための素材であって、できるだけ一般的な話をしようと思っています。eラーニングのマジな話(かつ、少なくとも日本語教育業界では現状は滅多に聞くことができないであろう話w)なので、興味のある方はぜひ聞きに来てください。

発表の後半で、インターフェースのデザインと機能のデザインについて言及するのですが、利用者にとっての「使いやすさ」を軸に据えると、一見別のように見えるこの2つの要素って実は同じことなんだ、と原稿を書いてて実感しました。両者とも「利用者がこのサイトを通して何をするのか、何を期待し何を感じとるのか、そのことを考えながらデザインされたもの」という意味では共通しているからです。開発のプロセスでも、それぞれを別々に切り離して考えることはなかったですし。

などと考えていたら、棚橋さんがまさにそういうことを書いてくれていました

まぁ、そもそもUIと機能を分けている点でちょっとおかしいんですね。それは物の側から人間を見てしまっているのであって、人間の側から物を見ていないんだと思います。別の言い方をすれば作り手の眼で見てしまっているのであって、使う側の眼で見ていない。使う側にしてみればインターフェイスと機能の区別なんてないわけです(すべてがインターフェイスだから)。

あー、僕自身はeラーニング系サイトの開発って、本格的なものってそう経験があるわけじゃないですけど、いろいろ思うことはたくさんあるんですよね。学会発表の限られた時間だけでは到底言えなくて、でも開発に携わってる人には伝えて、そして意見をもらいたいことがあるんです。どういう形で言っていけばいいのか、悩むなぁ。