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耳から入って口から出る

人はイヤホンをして居眠りすると口を開けたままになりやすい。ソースは俺の観測範囲。

電車で爆睡してる人、しかも口をあんぐり開けてる人って目立つじゃないですか。そういう人の耳にはイヤホンがささってることが、なんだか多い気がするのです。ま、エラそうに言えるほどたくさんのケースを見たわけではないですけど。

大学時代にワッシーこと鷲田清一先生の講義で、電話時の人の行動を「入ってきた刺激を外に逃がす」という形で説明する論を聞いたことがあります。電話をしている人の行動を観察すると、受話器と本体をつなぐコードを指にからめてグルグル回したり、手元のメモ用紙に意味なく円を重ねて書いたりする行動が見られる。これは、耳から入ってきた刺激を体の外に出す行為、インプットとアウトプットなんだ、という。記憶おぼろげで詳細なことが全然わかりませんが、この話を聞いたとき思ったのですよね。あぁ、イヤホンから体に入った音が口から出ていっているのだ、眠ってて他に体を動かせないので口を自然に開けちゃうのだと。

この気づきを得て以来、何人かにこの話をしたんですが、誰一人賛同を得られていません。むむ、おかしいな・・・。こんなノリで勝手に納得しちゃうから僕は研究者には向かないんだなぁと、博士論文を書いてる友人と話していて思ったりもするのですが。

とりあえず僕は電車で猛烈に眠くなったら、イヤホンは外そうと思います。旅先のホテルではなかなか眠れないくせに、電車の中では平気で爆睡しちゃうんですよね・・。