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アクセス解析、やりましょう(CSS Nite redux, Vol.1)

週末はCSS Nite redux, Vol.1「Google Analyticsでサイトの課題を解決 〜指標の基礎からセグメント分析まで」に参加してきました。CSS Nite reduxは、CSS Niteの過去の人気セッションをロングバージョンで取り上げるシリーズだそうです。今回の講師はアユダンテの大内範行さん。Google Analyticsを使ったアクセス解析を、基礎編、設定編、分析編という3部構成3時間で、というセッションでした。

CSS Niteはこれまで何度も参加してきましたが、多くは1セッション数十分で次々人が変わるタイプなので、それはそれで良いところも多いのですが、深い話を聞きたい場合もあります。そんなとき、こういうピンポイントのロングセッションものはいいですね。今後の展開に期待です。

今回はGoogle Analyticsということでしたが、基礎的なところから細かい話までバランスがよく、レベルも自分にとってはちょうど良かったです。Google Analyticsの計測の癖など、整理した形で聞けてありがたいものも多かったのですが、やっぱり面白いのはデータからユーザーの心理や行動を考えるところです。検索キーワードで訪問者をセグメントに分け、最初にクリックしたメニューや閲覧ページ数の結果を見て、訪問者は何をしようとしたのかを考えるわけです。これはもちろん推測にすぎませんが、自分の経験や見聞きしたこと、ユーザーテストなども含めて、人の行動を人が考えていくこと。司会の鷹野さんが「探偵みたい」とコメントされてましたが、まさにそうですね。

中小規模案件でアクセス解析まで費用を出してもらえない、というケースも多いかかもしれませんが、それでも、Webを仕事にしてる人はアクセス解析の基本は押さえておくべき(偉そうに断言!)。自分たち制作側の発言に説得力を持たせることができるし、よくわかんない指標に惑わされてるクライアントを良い方向に持っていけるかもしれない。予算をゲットするための武器もなしに、低予算案件ばかりで辛いよって言ってても仕方がないしね。

僕が携わるサイトは、いわゆるECサイトとか資料請求サイトとかではなく教育系なので、営利目的で公開されてない、コンバージョンが設定しにくい、という特徴があります。でも、じゃあアクセス状況なんて問われないお気楽な運営なのかというとそうでもない。最近は教育事業も風当たり厳しかったりしますしね。PVが伸びないサイトはダメだ!なんて上から言われちゃったりもするようです。宣伝もほとんどしてないのにPVが右肩上がりというのも不思議な話だし、そもそもサイトの目的や対象ユーザー数も考えないでPVの大小で価値を決めるなどとはいかがなものか、なんですけどね。だから、そういうワケワカ評価に振り回されないように、基本的なアクセス解析の意味をクライアントさんにレクチャーする重要性も感じてます。そういう点でも、今回のセミナーはやる気を再度起こさせてくれる充実した時間でした。大内さん、ありがとうございます!